前回のコネックス創業の経緯に続き、今回は建設業専用【らくペジ】のサービス開発の経緯について書かせて頂きます。
WEBサイトに求めるものは 名刺か?打ち出の小槌か?
会社勤めで2年半、個人事業で5年、約8年間数多くのWEBサイトを立ち上げてきたが、
WEBサイトを構築する目的のクライアントさんは二種類に分けられる。
「名刺代わりでいいねん」という名刺目的の方と、
「ホームページで集客して売り上げを伸ばしたい!」という打ち出の小槌目的の方。
私がWEB事業に関わり始めた当初は、確かにホームページで売り上げを伸ばすことは出来たかもしれないが、
インターネットというものが既にインフラのようになってきているいまの世の中で、
広告費用を出さず、更新もせず、打ち出の小槌のような働きをするWEBサイトを作成することはほぼ不可能である。
そして後者の開発は費用は取れるが、何より非常に大変。
WEB業界に押し寄せたCMSという波
私が制作会社に所属していたはじめの2年ほどは、html,cssのフルスクラッチ開発(一からコードを打って開発)が主流だったが、
突如として制作現場に現れ、制作現場を混乱の渦に巻き込んだものが、
CMS(コンテンツ マネジメント システム)である。
このCMSは現れた当初は、ワードプレス、ムーバブルタイプ、モドエックス、ズープス、ECキューブ
これらは、当時アメブロやmixiが流行りだし、WEB2.0の流れで企業や一般の人たちがブログを書きだした際に、
「ブログをWEBサイトに組み込むことができる」
という謳い文句で現れたのだが、いつの間にか右へ倣えで、
このCMSでWEB制作がWEBサイトを構築し始めたのである。
ホームページのデザインなども昔はもっと個性溢れるWEBデザインが多かったが、
CMSが流行り出してからは、CMSのテンプレートありきのデザインばかりになっている。
これはいま現在2019年でもこの流れは一緒である。
しかし、このCMS(いまはほとんどがワードプレス)すこぶるお客さんに評判が悪い!
(ワードプレスの管理画面)
「使い方が分からない」
「どこを更新しているか分からない」
「なんなんこれ」
私もまったく同意見。
たまたま建設業や不動産業のITやパソコンにあまり得意ではない方お客さんの多く持っており、
営業、制作、ディレクション、サポートを全て一人でやっていたので、このような声はものすごく多く聞いていた。
お客さんにちゃんとホームページというものに向き合ってもらいたい!
ホームページの更新業務を事務処理や業務の中に組み込んでもらいたい!
でもこんな使いにくいシステムでは、せっかくお金を払って作ったのに、とお客さんも思うし、
何より作った自分が嫌になってくる!
「ないなら作ったろやないかい!」ってことで、
自分でCMSを開発するという無謀な挑戦がはじまる。